秋の夜、高鍋城址一帯が幻想的な輝きに包まれる―それが宮崎県高鍋町の高鍋城灯籠まつりです。この伝統的な祭りは、毎年、数千人が訪れる、この地域の秋の風物詩となっています。高鍋城址の石垣、石段、また街中に並ぶ、10,000基もの、石灯籠や竹灯籠、行灯に、1つ1つ明かりを灯し、町中を幻想的な明かりで包みます。
高鍋城灯籠まつりとは
高鍋城灯籠まつりとは、高鍋の誇りである名君「秋月種茂公」が設立した、藩校「明倫堂」の教えである「人の道」を育む心「精神文化」に明かりを灯し、受け継ぎ伝えていくためのまつりです。2000年のスタート以来、年々規模が大きくなり、児湯郡を代表するイベントになります。
またこの祭りは、高鍋町民、周辺地域の関係者と一緒に、作り上げます。灯籠の制作から設置、そして幻想的な灯火の点灯まで、これら全ての作業は、高鍋町の発展と高鍋灯籠まつりの成功を願う、町民、関係者一人一人の手によって行われます。
高鍋町を彩るこの祭りは、多くの人々の協力のもと作り上げることで、地域の絆を強める大事なイベントにもなっています。
そして、この灯籠まつりの伝統を引き継いでいくべく、毎年、地元の小学生に灯籠まつりに関する講話も行っています。
祭りの見どころ
灯籠への点灯式で、明倫堂の精神文化に火を灯そうとの願いを込めて、子どもや若者たちが火起こしをします。その火を松明に移し、さらにメインの灯籠を灯した後、一つ一つ灯籠を点灯していきます。
また、灯籠は様々な形や色、デザインで飾られ、幻想的な景観を作り出します。高鍋城址内だけでなく、外堀などでも見ることができます。
※設置される灯籠は毎年変わります
高鍋城址
様々な灯籠で彩られる高鍋城址内。
高鍋城址外堀
水面に飾られた灯籠や、外堀に沿って飾られた灯籠。
物産展や屋台、ステージイベント、時には餃子フェスも同時開催され、会場である舞鶴公園は大きく賑わいます。
開催情報、アクセス
高鍋町の灯籠まつりは、毎年10月の週末に行われます。会場は舞鶴公園周辺です。
交通手段は、自動車の場合は東九州自動車道高鍋ICから約10分。電車の場合はJR高鍋駅からバス約15分、下車後徒歩約10分になります。
詳細な情報は、高鍋町公式ホームページや本観光サイト内「観る」で確認してください。
まとめ
高鍋町の灯籠まつりは、秋の夜に幻想的な輝きをもたらす素晴らしいイベントです。地域の歴史や文化を感じることができると共に、地元の人々と触れ合い、秋の夜を楽しむことができる貴重な機会です。この秋の夜の幻想的な世界に、足を運んでみてはいかがでしょうか。
開催日時
10月26日㈯ 12時~21時 舞鶴公園周辺