3.たかなべギョーザ
半世紀を超えて愛される、高鍋に来たら最初に訪れたい!王道の一軒
高鍋町の中心街に位置する「ホテル四季亭」から歩いて3分ほどの場所に、その名も「たかなべギョーザ」と書かれた大きな看板が見えてきます。

1971年の創業以来、今年で55年目を迎える、「餃子のまち高鍋」を代表する餃子専門店です。
一歩足を踏み入れると、一人でもふらりと立ち寄りやすいカウンター6席と、ゆったり寛げるお座敷36席の広々とした空間が広がります。


昼は会社勤めの方や奥様方の集まりで賑わい、夜になればファミリー層の笑顔で活気に溢れる店内。
長年愛され続けてきた実績と知名度から、ここはまさに“高鍋の餃子の原点”ともいえる存在です。
今回は、2代目代表取締役・武末哲治さんに、お店が歩んできた歴史についてお話を伺いました。
■ 名店誕生の裏にある熱い「絆」と物語
創業から半世紀以上。
宮崎県高鍋町で愛され続ける「たかなべギョーザ」。
その歴史の始まりは、なんと「高鍋町役場」でした。

当時、役場で同僚だった3人── のちに延岡の名店「黒兵衛」を創業する人物、現在の「餃子の馬渡」の初代、そして「たかなべギョーザ」2代目代表取締役の祖父。
この3人が、後にこの町の餃子文化を語るうえで欠かせない存在となります。
最初に動いたのは、「黒兵衛」の創業者でした。
役場を退職した後、満州で習得した餃子づくりの技術を活かし、延岡で店を開業します。
その姿は、同じく役場で働いていた「餃子の馬渡」の初代と、「たかなべギョーザ」2代目代表取締役の祖父にも大きな影響を与えました。 二人はその挑戦に心を動かされ、「自分たちも餃子店を始めよう」と志を共にします。
しかし、「たかなべギョーザ」2代目代表取締役の祖父は病を患い、いったん夢を断念せざるを得ませんでした。
けれども、物語はここで終わりません!
病床の祖父は、当時自衛官として働いていた長男を高鍋へ呼び戻し、飲食の道へ進むことを勧めました。
その想いを受け継いだ長男(のちの「たかなべギョーザ」初代)は、延岡の「黒兵衛」で修業を積み、1971年、ついに「たかなべギョーザ」を創業しました。
こうして生まれた「たかなべギョーザ」の情熱は、
現在の2代目代表取締役・武末哲治さんへと確かに受け継がれています。
■ こだわりは「薄皮」にあり!
今でこそ「餃子のまち」として全国に知られる高鍋ですが、かつては「牡蠣と焼酎のまち」と呼ばれていました。
転機が訪れたのは十数年前。当時の商工会議所会頭(現・高鍋町長)が「高鍋は餃子のまちだ!」と声を上げ、全国へ向けて大々的なPRを始めたことがきっかけでした。
その挑戦を後押ししたのが、昔から高鍋に根付いていた“お持ち帰り文化”。
「お祝い事や集まりのときには、餃子をオードブル代わりに持ち帰り、みんなでワイワイ囲む」という風習があり、たかなべギョーザは、長い年月、町の食文化を支え続けてきた存在なのです。
数ある餃子店の中でも、たかなべギョーザならではのこだわりが「薄皮」にあります。
自社工場で丁寧に仕上げられた薄皮の中には、野菜をたっぷり使ったジューシーな餡がぎゅっと詰まっています。
この薄皮のおかげで口当たりは驚くほど軽く、気づけば何個でも手が伸びてしまうほど。
美味しくて飽きがこないからこそ、家族や親戚の集まりにはたくさんお持ち帰りされ、 その積み重ねが高鍋ならではの食文化を今でも息づかせているのでしょう。
◇ここが推し!たかなべギョーザのおすすめポイント
■初めて高鍋に来たら外せない、餃子文化の「顔」
創業は1971年。 高鍋町が「餃子のまち」として全国に知られるずっと前から、この地で一途に暖簾を守り続けてきた、名実ともに高鍋を代表する老舗の専門店です。
地元の人が「まずはここへ!」と太鼓判を押す、観光の始まりにふさわしい王道の味。
長い年月をかけて育まれた変わらない美味しさが、訪れる人をそっと迎えてくれます。

■職人技が光る薄皮と、たっぷり野菜の安定した美味しさ
たかなべギョーザは、皮も具もすべて自家製。自社工場で毎日仕込まれる皮は、薄皮が特徴で、冷めても生地が硬くならず、柔らかくて美味しいとお客さんからも大好評です。天候や温度、湿度に合わせて粉の配合を細かく調整し、いつたべても変わらない美味しさを届けられるよう、丁寧な工夫が重ねられています。
また、その薄皮の中にたっぷり詰められているのは、町内の農家さんが丹精込めて育てた甘みの強い新鮮なキャベツ(時期による)をはじめ、ニラやたまねぎなどの国産野菜、そして宮崎県産豚肉のジューシーな餡。 素材本来の旨味を最大限に引き出した飽きのこない味付けで、何個でもパクパクと食べ進めてしまうほど!
小さなお子さまや女性でも、驚くほどぺろりと完食してしまう、やさしい美味しさです。

■高鍋生まれのラッパーGADOROさんも愛してやまない、高鍋ソウルフード!
深い地元愛で知られ、高鍋町のふるさと応援大使も務めるアーティスト・GADOROさん。
日本中のステージを沸かせたあと、帰省の際に足を運ぶというこの場所には、彼の心をそっとつかむ“変わらない故郷の温もりの味”が息づいています。
お店でハフハフと出来立てを味わう感動は格別ですが、 おうちで楽しむ「たかなべの味」として、テイクアウトや全国へ届く冷凍お取り寄せも大充実。 旅や観光が終わったあとでも、自宅の食卓でいつでも高鍋の余韻に浸れ、おいしい幸せが続きます。


◇今回、私がいただいたのは…
4種類の餃子!(昼と夜の価格は異なります。)
・焼きギョーザ(5個 税込360円)


・水ギョーザ(5個 税込360円)


カリッと香ばしく焼き上げた焼きギョーザと、ちゅるんとした喉ごしが心地よい水ギョーザ。
宮崎県産豚肉のジューシーな旨味がふわりと広がり、地元産キャベツをはじめとした野菜をたっぷり使ったさっぱりとした味わいは、飽きがこず、ついもうひとつ…と手が伸びてしまいます。
たかなべギョーザの餃子は、冷めても美味しいと評判です。
・上海棒ギョーザ(3本 税込500円)


シソとエビが織りなす極上のコラボレーション。自慢の薄皮に包まれた爽やかなシソの香りと、エビの旨味が丁寧に重なり合い、ひと口で思わずうっとりするおいしさです。
・ぴり辛ひとくちギョーザ(8個 税込530円)※ランチタイムはテイクアウト販売となります。


パクパクと食べ進めてしまう小ぶりなサイズの中に、ピリッとした心地よい辛みがアクセントとして潜む隠れた名作。ひと口噛むたびに旨味と辛みがふわっと広がり、お箸が止まらなくなるおいしさです。
なお、ランチタイムはテイクアウト販売のみとなっています。
💡知っておくとさらに楽しい!耳より情報
- 毎月3日の「餃子の日」
「餃子の日」に餃子を単品注文すると、焼き・揚げ・水餃子は“2個増量”、棒ギョーザは“1本増量”という太っ腹なサービスを受けられます。訪れた人が思わず笑顔になる、うれしい特典です。
- おうちでも楽しめるテイクアウト&通販
テイクアウトや通販も充実。店頭での持ち帰りはもちろん、冷凍餃子のお持ち帰りや通信販売にも対応しています。ご家庭の食卓やお土産にもぴったりで、自宅でも餃子専門店の味をそのまま楽しめます。
【たかなべギョーザの餃子】
- 皮の厚み:職人技が光る薄皮が、餡の旨味をしっかり閉じ込め、焼き上がったときのパリっとした食感を生み出します。
- 大きさ:ひと口で頬張っても大満足のサイズ感で、一般的な餃子より少し大きめ。
- にんにく:控えめであるので、素材本来の旨味をダイレクトに楽しめます。
「高鍋はおいしい餃子のまちですので、ぜひお越しください」
2代目代表取締役・武末哲司さんは、はにかみながらも誇らしげにそう語ってくれました。
名実ともに高鍋の看板を背負うこの店は、観光で初めて訪れる人が最初に選ぶべきであろう高鍋餃子の入口。
ここには、高鍋餃子の魅力がぎゅっと詰まっています。
お店で出来立てをハフハフと味わうのはもちろん、大充実のテイクアウトや冷凍販売・お取り寄せで、おうちに帰ってからも旅の続きの幸せを楽しんでみてくださいね!
≪店舗情報≫
住所:宮崎県児湯郡高鍋町大字高鍋町657
電話:0983-22-2531
営業時間:11時~14時(L.O13時30分)
/16時30分~21時(L.O20時30分)
店休日:毎週月曜日、隔週木曜日(第2・第4)
※変更の場合あり
・計42席(カウンター6席/お座敷36席)※貸切も可能(要予約)
・テイクアウト、冷凍餃子販売あり(全国お取り寄せ対応◎)
・カード払い、QRコード決済可能
・駐車場あり

おわりに
店ごとに受け継がれてきたこだわりや歴史が息づき、独自の進化を遂げてきた「高鍋の餃子」。
ランチタイムにふらりと立ち寄れるお店を巡れば、その奥深い魅力に自然と心がほどけていきます。
“餃子を食べに高鍋へ行く”
そんな気軽でちょっとワクワクする旅のきっかけを、この特集から見つけてくださいね!